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May 26, 2005

PKDをご存知ですか?

多発性嚢胞腎、英語ではPolycystic Kidney Disease、略してPKD(詳細は※参照)。私は、この奇病(難病)にかかっています。
今日も専門の医師から言われたのですが、
「あなたぐらいの家族の因子が強い人は、ほとんどの人が50代で人工透析となります」。
今月2回、似たような事を言われました。50代といえば後十年・・・。まあ、だいたいのことは認識していたのですが、あらためてPKDのことに詳しい2人の医師(T大学病院とO病院)両方から言われるとやはりショックです。
「人工透析いいじゃないか」という方もいるかもしれませんが、人工透析をしている方の苦しみ、絶望感をもたれている方が多いことを知っているだけに、また、同じPKDだった母は透析となって後も悪化を続け1年間たたないうちに死亡しているだけに、ぼくにとっては死の宣告に準ずるような強烈なインパクトでした
 そうです、母もPKDから透析となり死亡。祖父もPKDから透析、そしてうつ病にもかかり死亡しました。叔父もPKDであり、今闘病中です。
 ぼくは、腎臓と肝臓に無数の嚢胞があります。でも現在の状態はそれ程ひどい状況ではないそうです。
 ただ、医師ががん患者に「余命あと半年です」といえば、半年ぴったりで死ぬかどうかはわかりませんが、そう遠くない時期に死ぬことは皆信じるでしょう。それでも何年も生きているがん患者はほんのわずかでもいるかもしれませんが、その人は奇跡だと言われます。ぼくへの透析の宣告も似たようなものです。
 否定的にとらえない方がいいという方もいるかもしれませんが、やはりそういう事実が眼前にあることはしっかり見据えなければならないと思うのです。余命数ヶ月と宣告された患者がそれより先、かえって命の輝きを増して生きるように、死を見つめることによって(ぼくの場合は透析とその背後にある死ですが)、今ある“生”をより充実させて生きることができるのではないか。そう期待しています。また、そう捉えた時、人生へのファイトがふつふつと沸いてきました。
最後に尊敬する哲学者・教育者、森信三先生の言葉。

死の絶壁に向かってつよくボールを投げつけ、
そのはねかえる力を根源的エネルギーとしながら、
日々を生きぬく人物の生きざまは、げにも凄まじい。

 ここまで凄まじく生きられるかどうかは分かりませんが、とにかく、私は今回、医師から言われたことに逃げずに向き合いたい。また感謝したい。そして、精一杯この命を生きたい。そう祈るような気持ちでおります。

※PKD(Polycystic Kidney Disease、多発性嚢胞腎)
○腎臓に嚢胞(水がたまった袋)がたくさんできて、腎臓の働きが徐々に低下していく、遺伝性の病気。
○わが国で医療機関にかかっている患者は推定約30,000人。しかし、医療機関にかかっていない人を全て含めると、10万人~20万人の患者がいるといわれる。
○初期には無症状。腎臓に嚢胞がたくさんできてくると、腎臓が大きくなり、腹が張ってくる。腎機能障害の進行に伴って、食欲低下、疲れやすい、だるい、夜間多尿、さらには息切れなどが出現。また高血圧を合併することが多く、脳出血なども通常より高い頻度で起こる。
○根本的治療法はない。
○徐々に腎機能が低下していき、腎不全となり、透析療法が必要となる。しかし腎不全に至らない患者もいる。

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Comments

難しい病気ですね。

実は、私の友人は悪性脳腫瘍で余命半年と昨年の3月にお医者様に宣告されました。
友人はまだちゃんと生きています。
脳腫瘍も無くなりました。
お医者様は、どうしてかわからないと言っています。

奇蹟だと言われました。

でも、私は、いろんなことを試しました。
その間病院での治療は一切なかったんです。
病院では抗がん剤、放射線治療を薦めてきましたが、その治療を一切断り、
指圧、漢方、丸山ワクチン、笹の葉エキスで治りました。
他にもいろんな因子があったと思いますが・・・。

お医者様は全て統計でしか物を言わないんです。
50歳で透析!なんて、軽々しく言わないで欲しいです。

腎臓に悪いところが出ているんですよね。
それなら、小豆がすごくいいです。
小豆とかぼちゃと昆布を塩味で炊きます。
それをお汁ごと頂きます。もちろんよく噛んで!一口50回。
腎臓の悪いものが排出されていくはずです。
足の小指のマッサージもいいですよ。
足の小指は腎臓に関係があります。
体全体が弱っている可能性もあるので、
足の指全部をぐるぐる一本の指につき20回くらいまわしてみてください。

病気の人にお砂糖は大敵です。
お砂糖は絶ってみてください。
大丈夫。私はモモタロウさんが治ると信じています。
遺伝の病気は発症する人もいればしない人もいます。
発症しても治る人もいればお医者様の言うとおりになる人もいます。

とにかく食事を変えないことには、ご病気をされたご家族の方と同じようになってしまいます。
私が思うに、ガン家系とかって、その家の食の好みが似ているから、同じようなものを食べているから同じ病気にかかりやすいと思っています。
もちろん本当に遺伝もありますが・・・。

食事を変えて、家系を変えてみてください!
応援しています(^0^)

Posted by: you | May 27, 2005 11:17 PM

youさん
いつもありがとうございます。
なんとか、がんばってみようと思います。
一応、あれから外で出された以外は、スイーツ(最近、甘いもののことこんな風に言いますよね)、とっていません。
youさんのコメント、プリントアウトしました。

今、非常に、問題なのは、喘息のために、仕事ができない、まともな社会生活が送れないということです。そのために、3年半、西洋医学の薬を使わずに来たのですが、ここのところ1週間ばかり、久しぶりに吸入ステロイドなど使ったので、発作はとまっています。

しかし、このまま薬を使い続けていいのかという疑問が大いにあります。
つまり、PKDが怖い。ただでさえ、ふつうの人と違った腎臓、肝臓をしてるのに、吸入数ステロイドやその他の薬を使っていて透析を早めてしまうのではないかという恐怖感があります。

お医者さんは、たいがい、透析になったら透析になったでしょうがないじゃないか、という考えなのです。

だから、また喘息の薬(西洋医学)を使用しない方向でやって行きたいと考えております。
しかし、それには、また、今までのように、喘息の発作をまともに受けなければなりません。そうすると、生活がまともに送れなくなります。いろいろやりましたが、今のところ、西洋医学以外にふつうの日常生活を送れるまでにさせてもらえるものはないのです。

いい食事法など、ありますかねえ。

自分自身、この間、紹介してくださったマクロビオティックの本など研究してみようと思います。


Posted by: モモタロウ | May 30, 2005 12:15 PM

知ってますか~?

透析ってめちゃくちゃ儲かるんです。
怖いですよね~。

だから薦めるお医者様も多いんですよね。

ちょっと腎臓と喘息について調べてみます!
私はそういった持病がないので、辛さは分かりかねますが、色々調べてみたいと思います。

私の勉強にもなりますので・・・。

発作は大変ですよね。
むやみに西洋医学の薬に手を出すのもやめるのも怖いと思います。
もちろんモモタロウさんは大丈夫だとは思いますが、私の意見が絶対ではないので、
ご自分の体調と相談しながらしてみてくださいね!

私が尊敬する桜沢如一先生(ゼン・マクロビオティックの著者)は、治らない病気はない、って言っています。
治らないんじゃなくて、その人の寿命が足りなくて、治っていく段階で亡くなってしまうんだ、って言っています。

だから、精神を強く持って、体力さえしっかりしていれば大病をしても治るんです。

病気をもっている方はなかなかそのような考え方にはならないとは思います。
看病をする立場の人間(私)はその言葉にすごく励まされました。免疫をつけるために、手足の指のマッサージを毎日2回して、
動かせるところは全て手足を動かし、
運動させて・・・。
漢方を取り入れ、背中を指圧師の先生に指圧してもらい、って本当にたくさん試しました。

難病で、余命半年の人が意識朦朧としながらも
頑張っていました。
今は病気を克服しています。
まだ、寝たきりではありますが…。

だからきっとモモタロウさんも治ります!

Posted by: you | May 30, 2005 03:24 PM

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