自律神経を安定させる“横ゆれ”
喘息などのアレルギー患者は、夜、症状がひどくなります。
喘息は発作が強くなり、
アトピーはより痒くなり、
鼻炎や花粉症は鼻水が止まらなくなる。
これは、夜になると、自律神経が
副交感神経優位の状態となるからです。
副交感神経が働いたよりリラックスした状態で、
こうしたアレルギー症状は強くなります。
これは非常に面白いことだと思うのですが、
副交感神経が働いているリラックスした状態で、
人間の自然治癒力はより高まるといいます。
そして、アレルギー症状が強く出るのは、
自然治癒力が高まった状態でのことである。
もしかしたら、アレルギー症状というのも
自然治癒の過程ではないか、
そういう仮説が成り立つと思うのです。
―実は、仮説どころか、ぼくはそれを信じて
自分の病の治癒にあたって、
それなりの成果を上げているのですが。
話を元に戻すと、
だから、戦争にかり出された喘息もちのある兵士は、
戦場では発作が出ず、
帰国して平和な暮らしを再開してから、また発作が
起き始めたと聞きました。
とすると、副交感神経に傾いた自律神経を
交感神経の方に傾かせ、バランスをとることによって、
アレルギーの症状も緩和させることができるはずです。
これは、アレルギーに対する根本的治療法ではないと
思うのですが、ほんの少しでも症状を緩和させたいという
人は、試してみるのもいいかもしれません。
そこで、ぼくがやってみた方法で、
それなりの効果があったのをご紹介しますと、
“横ゆれ”の“背骨ゆらし”です。
“縦ゆれ”はだめでした。“横ゆれ”です。
“背骨ゆらし”とは、「日本健身気功協会」の事務局長であり、
健康ヘルパーネットワークの代表である津村喬さんが
提唱している初心者でも簡単にできる気功です。
(方法については著作「気功への道」(創元社)等を参照してください)。
また西式健康法の“背腹運動(左右揺振運動)”
(http://www.nishikai.net/japan/6dai/index.html)
も参考にしました。
それによると、(横揺れの)脊柱運動は交感神経が
刺激されて酸性に傾くそうです。
症状がひどく出てしまったときは、とてもできませんが、
なんとなく症状がでそうだなというときに、横ゆれの
“背骨ゆらし”をしていると、ぼくの場合は、
少し呼吸が楽になりました。
皆さんも、著作などを参考に、おためしください。
(END)
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