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May 15, 2005

コラム “健康”と“幻想”

“健康”という言葉があちこちに使われている。
でも、ぼくはその“健康”という言葉にあまり“ぬくもり”を感じない。

少し前まで社会には“理想の家庭像”というのがあって、
“家族の絆”だとか“親子愛”“夫婦愛”等の
“美しい言葉”が簡単に使われてきた。
でも、重大な罪を犯した少年の家庭が少なくとも表面的には
一般的にいう
“理想像に限りなく近い家庭”であったなど、
日本社会における“理想の家庭”というもののイメージが
ガタガタと崩れてしまった。

ちょうどそれに似たような感覚を“健康”という言葉から受けてしまう。

この世で、実際に、まったく病気にかからない、
“完全な健康体”と呼べる人は、
どれくらいいるのだろう。ぼくは限りなく皆無に近いと思う。

だとしたら、“健康”とは単なる“理想”にしか過ぎず、
もっといえば“幻想”であるのかもしれない。

だからこそ、
(ここからぼくが常々抱懐している意見になるのだが)
“健康”という“理想”をただ追い求めるより、
むしろ、

われわれはなんらかの病をもっているけれど、
「それでもいいのだ。病でもいいのだ」
「必ずしも治そうとする必要はないのだ」

さらに、

「むしろ病があった方がいいこともある」

というような認識に進んでこそ現実的であり、
人に真に生きる力を与えるのではないか、と思うのである。

そうした、
現実より出発してこそ、
“理想”というものも
“画餅”でない“ぬくもり”のあるものになると
思うのだが…、どうだろう。

ただ、多くの人が自然にそのような認識にいたる時代が
もうそこまで来ているような気が
ぼくはとてもしている。         (END)

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Comments

遊びに来てくださってありがとうございます。

モモタロウさんのコラムはすごく現実味がありますね。
私の友人が脳腫瘍が原因で寝たきり(脳腫瘍は奇跡的に治りました!)で、寝返りすらうてません。看病していてかなりつらいです。でも、友人の病気がきっかけで、マクロビオティックに出会いました。ご存知かもしれませんが、目からうろこでした。
それからは、玄米菜食に近づけた食事をしています。かなり体は元気になりました。もともと元気ではありましたが・・・。

確かに、病気って大変だけど、なるべくしてなる、って言うか、その人やその人を取り巻く環境にその病気が必要だったからなるのかもしれないと思いました。
私も考え方がかなり変わりましたし(^^)

今はもっとマクロビオティックについて知りたくて勉強中です。

Posted by: you | May 15, 2005 at 10:42 PM

ありがとうございます。

実はぼくは理想主義者なんです。
それに偏りすぎてくたびれてしまったから、反動で戻ってきているといいましょうか、こういうのを書いて自分で自分に言い聞かせているわけです。

「病気って大変だけど、なるべくしてなる、って言うか、その人やその人を取り巻く環境にその病気が必要だったからなるのかもしれない…」

ほんと、そうですよね。もしかしたら、化学物質過敏症などの新しい病気がいろいろ出てきているのも人類に必要だから、なるべくして出ているのかもしれない。。。病気のご本人はほんと大変でしょうけれど。

脳腫瘍のお友達の看病、おつらかったでしたでしょうね。マクロビオティック少し存じ上げています。うちも、そこまできっちりしていないのですが、基本的に玄米菜食がベースです。今は手が回らないのですが、いずれマクロビオティックももう少し勉強してみたいという気持ちはあります。

Posted by: モモタロウ | May 15, 2005 at 11:40 PM

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