病気の知識は人を健康にしない
まずは反省、大反省!
モモナ(5才)、そして、モモイチロウ(2才)がゼエゼエ。
(※あえて、ぜんそくとは呼びません。そうじゃないかもしれないので。決め付けるとほんとうにそうなってしまうかもしれないので)。
父であるぼくもゼエゼエ(こちらは喘息です)。
それで、真弓小児科医院(“ほんのキビダンゴ”参照)に妻モモコが連れて行ったわけです。
そこで妻が真弓先生に言われたそうです(真弓先生はぼくが喘息であることをご存知です)。
「お父さんが、病気の知識を持ちすぎているんじゃないかな」
これを聞いたぼくはショックでした。
(このショックの意味は下記の★★情報キビダンゴ★★も参照にしてください)
「病気」じゃなくて「健康になること」に注意せよ!
ぼくが反省したのは、「どうしたら喘息が少しでも軽くなるか?」、「喘息が少しでも治るか」などばかり気を使っていたことです。
でも以前にも書きましたが心理学者シーベリーの「注意に注意せよ!」です。傷口が痛いときに傷口ばかりを気にして「痛い痛い!」と言っていると、傷口に塩を塗るようなものでますます悪化していきます。一方で、ほかの事に注意を向け、傷口のことを忘れてしまった方が自然治癒力がより発揮され、治りが早いのです。
そして、病というものの知識を増やしていくということは、それは「○○(病名)がどうしたら治るのか・・・」ということを常に念頭に入れて勉強するわけでしょう。つまり「病気に注意をむけている」わけで、傷口に塩を塗っている事と同じだと思います。
だから、われわれ(特に患者)は、医師や治療家などの専門家ではないかぎり、どうせ学ぶのなら、「どうしたら病が治るか?」「どうしたら病にならないか?」ではなく、「どうしたらより健康になるか?」の方を学ぶべきではないでしょうか。つまり「病気」に注意を傾けるのでなく、「健康」に注意を傾けるべきなのだ、そうぼくは気づきました。
それは、つまり「病気を忘れる」ということなのかもしれません。
「生き方」に注意を傾けることは「健康」を注意すること
また、「健康」に注意を傾けるといっても、やはり「健康」は手段であって、いくら「健康」であっても充実した人生を送っていなければ意味がないことです。また、人生が充実しない「健康」なんてありえるのでしょうか。
「完全なる健康」を目指すよりも、より自分にとっての「完全なる人生」に近づく努力をする方が価値があることであると信じています。
やはり「生き方」に注意を傾けることが大切なのです。“より健康になる”ということも“よりよい生き方をする”“よりよい人生を送る”という中に含まれる、ぼくはそう思います。
ですから今後は、「病を治す」「病をよくする」そして「医療」ではなく、「よりよく生きるための“健康”」「自分のこの世で与えられている使命を果たすための“健康”」「皆がしあわせに暮らすための“健康”」ということに視点おいて「健康」という1つのテーマも追求していきたいと考えております。
★★情報キビダンゴ★★
親の不安が子どもに敏感に伝わる!
以下少し長くなりますが、真弓定夫先生の『自然流育児教室』(“ほんのキビダンゴ”参照)より引用させていただきます。
「子どもの、周囲を感覚的に察知する力は、ずば抜けています。こちらが何も言わなくても、両親の心、医者の心や先生の心を見抜いてしまうくらいです。
ですから、病気の治し方以前の問題として、「知識は人を健康にしない」という言葉を、覚えておいてください。
知識が悪いと言っているのではありません。マイナスのイメージを子どもにうっかり送って病気にさせないように、病気に関する情報ばかり頭の中にインプットしないでほしいということです。 (中略)
また、今晩は天気がくずれそうだから気管支喘息の発作を起こすのではないか、夜遅くに病院に行くようになりはしないかと心配しすぎたり不安に思ったりすることで、喘息の発作を誘発してしまうこともあります。
このように頭のなかを病気に関する知識や不安でいっぱいにしていると、そのお母さんが持つ不安心理が、増幅されて子どもに伝わり、大きな悪影響を与えてしまうものなのです。
子どもの持っている能力は非常に高いものだということを念頭に置いて、周囲の大人は悪いイメージを子どもに伝えないようにすることが大切です。
特に、アレルギー疾患などは心理的要因に左右される部分が小さくありません。ですから、マイナスイメージを送らないことと、子どもの環境を整えるということの2点をしっかり、押さえるようにしてください。」(※傍線は小生がつけたものです)
真弓定夫先生講演会のお知らせ
日時 : 2005年5月28日(土)13:30~15:30
場所 : 西武池袋線ひばりが丘駅北口前
正育堂書店ミューズホール3F(東京都西東京市)
タイトル : 『私が伝えてきたこと
~親として、夫として、小児科医として』
参加費 : 無料。
※ご希望の方は小生のメール
―プロフィール参照―に参加希望者の人数、お名前、
連絡先―メールアドレス等、をお伝えください。
※さらに詳しいことを知りたい方も、
メールでお問い合わせください。
お待ちしております。
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Comments
はじめまして、みんぐあです。
私にも、5歳の娘と1歳の息子がいます。
主人が、ぜんそく、アトピー、アレルギー持ちだったので(今は治ってますが)、子供に遺伝しているか、とても心配しました。
幸い、今は軽いアトピーだけなんですが、そのことを人に言うと、「食べ物大変でしょう?」とか「どんな治療しているの?」とかいわれます。
重傷ならともかく、日常生活を送れるのならば、そんなに神経質にならなくてもいいと思うんです。
今の身体が、今の環境に反応しているだけで、私がすべきことは、子供達をきちんと成長させてやることかな、と考えています。
健康に育った素材を使って、バランスのよい食事をとる、を心がけてます。
そして毎日、「大丈夫、治ってきてるよ。」といって薬を塗ってあげてます。
私が不安に思わないようにしていたので、この記事に目がとまりました。
健康な者のおごった意見かもしれませんが、
皆さんのご病気が早く癒えることを、お祈りします。
Posted by: みんぐあ | May 21, 2005 11:35 AM
みんぐあさん、こんにちは。
「今の身体が、今の環境に反応しているだけで、私がすべきことは、子供達をきちんと成長させてやることかな、と考えています。
健康に育った素材を使って、バランスのよい食事をとる、を心がけてます。」
は、まさにこの記事で私が申し上げたかったことです。
ただ、自分のことなのですが、症状が出て苦しんだりしていると、どうしても意識の転換が非常に大変で・・・。
これから、家族のためにも、食事や環境面のみならず、そういった意識の面でもいっそうの努力を楽しみながらしていきたいと思います。。。
ところで、みんぐあさんのブログも素敵ですね。とくに、生ゴミ処理に興味があります。
また寄らせていただきます。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by: モモタロウ | May 22, 2005 10:54 AM
真弓先生のお名前は大阪まで届いています。
と言うのも、私の漢方の先生が真弓先生の本を薦めてくれるからです。
その先生は何度も真弓先生の講演も聞かれていて、
とてもよい先生だ、っておっしゃってました。
私も真弓先生のお話を東京までは聞きにいけないので、
本を読んでみたいと思います。
病気に注意を払いすぎるのは良くないと、私も聞いています。
そんなことよりも生活全体を考えていくことで、治っていったりするんですよね。
すこし関係ないかもしれませんが、
神頼みする時に特定のことを頼むよりも
「御心のままに」とお願いするほうが、効くんですって!
・・・そういう気持ちが大切なのでしょうね!
それと!お砂糖のお話びっくりしました。
タイムリーですよね(^^)
もしかしたら、どこかでばったり会ったりすることがあるかもしれませんね。
Posted by: you | May 24, 2005 12:55 PM
youさん
大阪だったんですか。なぜか東京のイメージだったのですけれど。
「病気に注意を払いすぎるのは良くないと、私も聞いています。
そんなことよりも生活全体を考えていくことで、治っていったりするんですよね。」
ほんとうはそれが理想なのでしょうが、症状が出ていると、難しい部分もありますよね。つくづく自分で感じています。痛いとかつらいとかなければ(ほんとうはそういうときでもでしょうが)、生活全体のこと考える方がいいのでしょうね。
「神頼みする時に特定のことを頼むよりも
『御心のままに』とお願いするほうが、効くんですって!」
こんど、ぼくもやってみようっと。
「それと!お砂糖のお話びっくりしました。
タイムリーですよね(^^)」
真弓先生の本、「砂糖は麻薬!」でした。「悪魔」じゃなかったです。
あれ以来、なんとか摂っていません。いつまで、続けられるかが問題ですが。
「もしかしたら、どこかでばったり会ったりすることがあるかもしれませんね。」
そうですね。活動とか考え方とかリンクしているところが多いようですし。。。
Posted by: モモタロウ | May 24, 2005 08:44 PM
東京のイメージですか(^^)
めちゃくちゃ関西人ですよ~♪
でも、コテコテではないです。
よく話をしていても「どこの出身?」と
大阪の人に聞かれます。
生まれが兵庫県だからでしょうか??
両親は神戸弁を話していますので、
私も普通の関西人とは違うのかも・・・。
さてさて、症状が出ている時に生活全体のことなんて
考えられませんよね~。
つい最近肺炎になったんです。その時思いました。
肺炎と言っても、すごく元気で、病院でも「こんな元気な肺炎見たこと無い。」って驚かれました(^^)v
肺が痛かったんです。その時は人と話をしていても、
常に肺に意識が集中していて・・・。
喘息とかは発作がいつ起こるかと考えたら、
恐怖に近いですよね。
簡単にあんなこと書いて、
まだまだそういう気持ちを理解できていないと分かりました。反省です。
砂糖は麻薬!
当たっていますよね~。常習性があるし・・・。
実は私も大好きで、減らすのが大変です。
そこで、干しぶどうを食べています。
甘味が欲しくなったら干しぶどう(又は玄米甘酒)で欲求を満たすんです。
これでも収まらない時は仕方がないから、何かお菓子を食べますが・・・。結構、これで収まっています。
試してみてください。
がまんはきっとどこかでストレスになりますよ~(^^)
Posted by: you | May 26, 2005 11:07 AM
youさん
「そこで、干しぶどうを食べています。
甘味が欲しくなったら干しぶどう(又は玄米甘酒)で欲求を満たすんです。
これでも収まらない時は仕方がないから、何かお菓子を食べますが・・・。結構、これで収まっています。」
これ、いいっすねぇ~。いやあ、ありがとうございます。干しぶどうは、あんまり好きじゃないのですが、他にも乾燥したフルーツもあるわけですし、とくに、玄米甘酒は最高!甘酒は好きです。玄米のがあるんですか・・・。これはぜひ試して見たいです。もうそろそろ“禁断症状?”が出てきた頃ですし。。。
「砂糖は麻薬」ですが、以前、どこかの大学教授の講演で、「脂肪と砂糖が合わさるとほんとうに麻薬的な効果が発揮される」というようなことを聞きました。そうです、シュークリーム、ケーキ、アイスクリーム・・・、みんなそうですよね。これら、男のクセに大好物なんです。
youさん、関西弁で文、書かれていないものですから(あたりまえか)・・・、わかりませんでした。神戸ですか。。。ここのところ、大変ですよね。以前、地震もありましたが、列車事故も近いですよね。。。いつか、youさんの神戸弁を聞くの、楽しみにしています。
肺炎でそんな元気だったんですか。すごいですね。精神力が強いのかも。(ぼくが逆に弱いのかな?)とにかく今回、いろいろやり方を変えようと思っています。(また、ブログでお伝えさせていただきます)。
それでは、また。。。
Posted by: モモタロウ | May 26, 2005 10:23 PM