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July 03, 2005

“いのち(生命)”の“意味”

『養生』とは「生命を養う」と書く。

日本における自然農法の創始者でもある
岡田茂吉師は、
人間が現世に生まれるという事は
神の命によるのである。
生命の命は命令の命と同一である
と書かれている。

広辞苑で引くと「生命」とは
「生物が生物として存在し得るゆえんの
本源的属性として、栄養摂取・感覚・運動・
生長・増殖のような生活現象から
抽象される一般概念」となっているが、
シュワイツァー博士が直観した
生命への畏敬』という思想も
決して生物学的な意味での
「生命」という捉え方だけではなく、
形而上的な、別の表現をすれば神秘的な
意味合いも込められていたであろう。

 その意味で、『生命』を「せいめい」と読ませないで
「いのち」とした方が日本人にはより伝わるようにも思える。
この、人間が人間として、
この世界に存在する意味が込められた
『いのち(生命)』というものが、
今、危機的な状況に陥っている。
とくに日本において顕著に現出しているといえるだろう。
現代日本にはびこっている様々な病も、心の問題も、
犯罪も、雇用問題も、ホームレスも、汚職も・・・、
ありとあらゆる問題の根本にあるのは、
この『生命』を蔑(ないが)ろにした事にある、
と私は見ている。

また、建設的な意味でも『いのち(生命)』というのは
重要な意味をもつ。
私は、日本は文字通り“大和(やまと)”民族として将来、
平和世界を建設する上で世界のリーダー的な
役割を担っていく使命がある、
また四季折々の山紫水明な独自の自然・風土の上に
築き上げる文化芸術国として世界の人々の
情操・霊性を高めていく使命を世界の中で
担っていかねばならぬ
(※このあたりはまさに岡田茂吉師の
思想をベースにしている)という信念をもっている。

そしてそれらの使命を果たすためには、
『いのち(生命)』もしくは『生命力』というものが
まったき状態になければ、とても果たせるものではない。
それより以前に、人類の歴史の中で、
その尊く高い使命を担った日本民族というものが
滅んでしまうであろう。

「いのち(生命)をそこなう」ということは、
我々自身で我々の存立基盤を
破壊しているのだということを
もっと深く強く認識しなければならない。
『いのち(生命)』がなければ我々の存在はない。
『いのち(生命)』とは我々が存在する上での
「生命線」であるのである。
この当たり前の事が当たり前では
なくなってしまった事に強い危機感をおぼえる。

『養生』という言葉は「生命を養う」という意味で
とてもいい言葉だ。しかし、現代の日本では
東洋医学的・東洋思想的な方向の
“古い言葉”と受け取られがちである。

だからむしろ「いのち(生命)を大切にする」
「いのち(生命)を守る」「いのち(命)を育む」
「いのち(生命)を取り戻す」。「いのち(生命)を養う」でもいい。
こういった「いのち(生命)の理念」をかかげて
、現代日本において風前の灯となっている
「いのち(生命)の火」を消さないように、
またよりまったきもの近づけて、
次代にバトンを渡していくという事を
真剣に希求していかねばならぬ。

私は、それを私の一つの使命と考えている。

              (長くなり失礼致しました-終わり)

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Comments

 こんにちは、「ひなたぼっこ (おじさんのパソコン&IT的情報生活(^^;)」のSOBAです。
http://soba.txt-nifty.com/blog/

 カテゴリーのリンク設定がありませんね。もしよろしかったら、

 僕の「やっとカテゴリーのリンクを張れました。」
http://soba.txt-nifty.com/blog/2005/04/post_abd7.html
を参考にしてください。実は僕もカテゴリー分けリンクができなくてスタート後しばらく悩んでいました。
 これをやると訪問した人がお目当ての記事を探しやすくなるだけでなく、実はそれ以上にブログ管理人が楽になります。自分の投稿を効率的に管理できるようになるのです。
 僕もこのコメントを書く際、ひなたぼっこのカテゴリーリンク分けを利用して自分の記事を探しました。

Posted by: SOBA | July 15, 2005 10:01 PM

SOBAさん
ありがうございます。
カテゴリーのリンク設定、そのうちやってみようと思います。
記事を書くのが精一杯で、やはりパソコンの方はあまり進みません。
SOBAさんのような助言はとてもありがたいです。
SOBAさんの他の記事も今度、読ませていただきたいです。
今後ともよろしくお願いします。

Posted by: モモタロウ | July 18, 2005 09:55 AM

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