重荷を有難く背負う。
書棚にあった『東井義雄先生のことば「いのちの実感」』
という小さな本の、この言葉に励まされました。
つらくても、おもくても、自分の荷は
自分で背負って生きさせてもらう。
そして、この言葉の解説に、こんな文がでています。
「ああわたしは これからも 貧しく 愚かで
どかいしょなしであることの
しあわせを たいせつに いのちの限り
貧しく 愚かに 生き 生かせてもらいたい」
この低下(ていげ)の自覚に立って、
重荷を背負い、全力を傾けて責任を果たされる
―これが東井先生の生き方でした。
さらに、こんな言葉も出ています。
自分は自分の主人公。
自分をりっぱにしあげていく責任者。
病や家庭の境遇、災難はもちろん、
“どかいしょなし”で“どうしようもない”自分も、
自分を“しあげていく”上での有効な道具になる。
それらの重荷や責任を投げ出しさえしなければ。
そう受けとめました。
※東井義雄
ペスタロッチー賞を受賞した教育者であり、仏教者。
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