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August 10, 2006

病で苦しむ人々をこそたたえるべき

病というのは、ほんとうに悪いものなのでしょうか。

それは経済社会を至上のものとする

世界の中では、そのシステムの歯車になれない

という意味で、悪になるのかもしれません。

でも、たとえば、人間の成長という意味で

これほどまでに有効な経験は他にはないのでは

ないでしょうか。

そして、個人の成長に有効だということは、

社会みんなにも意義があるということでしょう。

なぜならば、社会の1人1人が成長するということは

社会全体が成長するということでもあるのですから。

だから、病をむやみに悪者にすべきではない

と思うのです。

今の社会がそうであるように、

寄ってたかって消そうとするのでなく

ときには、尊いものだとあがめてもいいのでは

ないかと思うのです。

病というものを尊重しないということは、

人間の成長を止めることにつながり、

つまりは、人間性というものの価値を

ないがしろにしているということになるのでは

ないでしょうか。

病に苦しむ人々をこそ、たとえ乗り越えられずに

苦しんだままの人であっても、

社会のために、その病を通して人間的成長を

している人だと、称えてもいいのではないか、

大病院の待合室に来ている大勢の病人を

思い出しながら、ふと、そんなことを考えました。

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Comments

またまた・・・ふか~く頷きながら、
読ませて頂きました。

>でも、たとえば、人間の成長という意味で
>これほどまでに有効な経験は他にはないのでは
>ないでしょうか。
>そして、個人の成長に有効だということは、
>社会みんなにも意義があるということでしょう

本当にその通りだと思います。
『生きがいの創造』(飯田史彦・著)という、
本の中で「障害・病いをもって生きる意味」
について触れられていましたが、
まさに百太郎さんのおっしゃることと
同様のことが書かれていたことを思い出します。

障害や病いを持って生きる方たちのことを
「チャレンジングパーソン」などと
いう言い方をしますよね。
より高いハードルが置かれている状態なの
かもしれませんが、病気と闘って日々暮らしている
方々の生活から学べることは、計り知れません。
いたづらに病を敵にせず、ともに生きる・・・
ということが大事なことなんですね。

Posted by: bambi | August 11, 2006 at 01:19 PM

bambiさま

『生きがいの創造』(飯田史彦・著)、まだ読んだことありませんが、そうしたことが書いてあるのですか。最近、ブックオフなどでもよく見かけるので、手に入れてみようかなと思います。

「障害や病いを持って生きる方たちのことを『チャレンジングパーソン』などという言い方をしますよね。」

そうなんですか…。たしかに、私の病気はまだいい方ですが、世の中には、大変な障害や病を抱えている人がいます。その方たちにとっては、毎日がチャレンジなのでしょうね。そうした方たちは、それゆえに、ほんの一部の方をのぞいて、社会的に成功したという地位なり、お金を得ることができないかもしれません。でも、毎日チャレンジしているひとたちですから、人間的に成長していけるのでしょうね。
 以前、全身が振るえ、手足も言葉もコントロールが難しい重い障害のある方を取材しましたが、その人は30歳前後の未婚の女性でしたが、人間ができているか否かは別として、とてもしっかりとした考え方をもっている人でした。むしろ、しっかりを通り越して、強烈!という印象でした。健常者でも、同じ年頃の女性で、そのように強い考えをもった人は、いまだ会ったことがありません。
 まさに、みかけじゃわからないものだと、つくづく思いました。障害がなければ、その人も、そこまではいかなかったでしょう。何が不幸か不幸でないかは、ほんとうのところは、わからないものですね。

Posted by: モモタロウ | August 13, 2006 at 11:55 PM

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