うつ病の人が死んだ・・・
先月、妻の親友のだんなさんが、死んでしまった。
34,5歳で、2歳の娘がいる。
一流企業に勤めていたが、1,2年前より
うつ病がひどくなり、数ヶ月前までは
入院していた。退院後も、人身事故を起こしたり
いろいろあったらしい。
奥さんも、疲れてしまい、娘とともに実家に帰った。
だんなさんも、母のいる実家に、一時、戻っていた。
結婚前は、父親が早くに亡くなっていたために、
母と2人暮らしが長かった。
だんなさんと奥さんは、しばらくぶりに会うこととなり、
2人が建てた一戸建ての新居で会う約束をしていた。
だんなさんが先に到着していた。
奥さんと娘さんは遅れていった。
すると、もうそこでは、
だんなさんは帰らぬ人となっていた。
自殺だったのか、病死なのか、死因はよくわからない。
ぼくは、生前、そのだんなさんと会ったことはなかった。
ただ、先日、四十九日になる前に、
妻と共に、自宅に線香を上げにいった。
その遺影を見て、だんなさんはここにいるなあ
と直感した。さぞや無念だっただろう。
写真の目が訴えかけているようだった。
いやがうえにも、うつ病というのは、大変な病気なんだという
ことを実感する。
亡くなった人意外にも、
ぼくの周囲には、うつ病の人はまだ何人もいる。
どういうことなんだろう。
どうして、こんなにも増えているのだろう。
現代社会において増えているということは、
その社会に欠陥があるためと
考えざるをえないのではないか・・・。
うつ病をたくさん出してしまう社会は、
どう見ても正常ではない。
それを、当たり前にしてしまったら、いけないのだ。
しかし、当たり前になりつつあるような
あきらめムードがすでに社会にはあるような気がする。
それを許してはならないのだ。
、
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Comments
私の周りだけでもうつ病と診断された人が3人。
うつ病らしき人まで含めるとかなりの人数です。
ステロイドの長期使用で軽度のうつ症状を持つ人も
沢山知ってます。なぜか若い子が多いです。
こんな世の中、ぜったいおかしいですよね。
でも止められない・・・・。
Posted by: mayu | August 16, 2006 09:42 AM
mayuさん
ありがとうございます。
トラックバックしてくれたmayuさんの記事に以下のようにありますね。
「戦後豊かになりすぎて、幸せというものを勘違いしてしまったのかもしれない。悪質な事件や心の病が増えているのも、世間で作られた幸せの基準に合わせられなくなった結果なのかもしれない。
豊かになればなるほど、心と体が蝕まれていくのはなぜ?
人と人が殺しあったり、自ら命を絶ったり
そんな世の中は早く変えていかなければね」
「世間で作られた幸せな基準」というのが、ポイントだと、今、つくづく思います。
今の基準というのは、欧米流(とくにアメリカ流)なのでしょうが、決して、人々に健康で幸せな生活を送らせようとして広められたものではないわけです。
生活にしても仕事にしても食べ物にしても、そういう日本人にはあわない、もしかしたら人間には合わないものを押し付けられているから、うつ病だったり、アレルギーだったり、ガンだったり、・・・心と病が増えているのでしょう。
「こんな世の中、ぜったいおかしいですよね。」
と、強くいえるのは、mayuさんにしてもぼくにしても、病を通して、「心と体の叫び声」をまともに聴いているから、言えるのかも知れませんね。
だいたい、心と体に合わない生活をすること自体、おかしいのです。生きていることが、心と体に合っていなくて、どうして幸せになれるのでしょうか。
心と体に合わない生活をしても、また、他人にさせても、お金儲けをしたいとか、権力を握りたいとか、地位を得たい、名声を得たい、そういうことなんでしょうね。
Posted by: モモタロウ | August 17, 2006 09:02 PM