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December 17, 2006

子どもと自分の最も汚くて醜いところを愛する

他の子どもと自分の子どもをついつい比べてしまう。

そして、過激な受験競争、習い事、過剰なしつけ・・・、

それら優越欲、自己顕示欲、…の炎の中に、母親自らが、

我を忘れ、没入していく。

そういう母親は、自分の子どものありのままに

劣等感をもっているのだ。

比較するから劣等感を持つのではなく、

劣等感があるから比較する 加藤諦三(心理学者)

だから、そういう母親は自分の子どもの

一番だめで、見ていられない、

そして醜くて、汚くて、憎い、

目をそむけたい、

自分がそう思っている部分を

愛してあげるのだ。

マザー・テレサが、人々から見捨てられ

ゴミのようにただ生きている人の中に、

イエスを見出し、愛し、尽くしたように、

子どもの最も醜く、汚い部分に神を見て、

愛をかける・・・。

ただ、それには、まず、自分の中の、

最も醜くて、汚い部分、今までの人生で

目をそむけ、自分の中のどこかに

ゴミのように捨て去っていたところを、

抱き上げて、見つめ、

とことん愛してあげるのだ。

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