好きなものに触れると気道や血管さえ拡げてくれる?
海が好きだ。
河井継之助の言葉にこういうのがある。
「地下百尺の心」
実際は、継之助が語った言葉を誰かが
まとめたようだが、
地下の奥深く、棺桶(かんおけ)の中にいるような気持ちで
物事を考えるという意味らしい。
この言葉がときおり思い出され、
とても役立っているのだが、
喘息もちの身としては、
棺桶に入れられ地中に埋められているのでは
どうも息苦しくて仕方がない。
現に、今も、軽めの発作が起きている。
それより、海の底、誰もいない深海の奥底で、
ひっそりと物を考えている方が性に合っている
ような気がする。
そのため、今回は、ブログのデザインを
この中村征夫さん撮影の海『静寂』にした。
海底も息を止めなければならず
息苦しいように思われるかもしれないが、
今、こうして海を想いながら書いているだけで
少し呼吸が楽になったような気がする。
やっぱり海が好きなのだ。
好きなものに触れると、自分の気道や
詰まった血管さえ拡げてくれるのかもしれない。
※都合により、1月10日に『静寂』から
元のデザインに戻しました。
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