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March 05, 2007

スポットを浴びるということ

スポットライトを浴びている人間を

舞台の袖から見ている人は、

嫉妬によって心の鏡をくもらせているかもしれません。

しかし、スポットライトを浴びている人が

外を眺めるよりも、外にいる人が中を

眺める方がよく見えているのは確かなことです。

                                                    

人生の絶頂期にあって浮かれている人は、

自分の阿呆面を誰かからじっくりと見つめられている

ということを、たまには思い出した方がいいでしょう。                                           

それが絶頂期が長持ちする秘訣かもしれない。                           

               

芸能人以外の人間がスポットライトを浴びるとは

有名になる、地位が上がる・・・。

それから、金持ちになるということでしょうか。

                                                       

人気絶頂の芸能人の中には、たった一人、

孤独の中で不安におびえている人もいます。

                                  

そもそも、スポットライトを浴びたいと思って、

浴び続けていられる人がいるのでしょうか。

言葉を変えれば、その人は幸せでしょうか。

                                          

もしいるとするならば、そのスポットライトの中が

本来の生きる場所である人だけだと思います。

                                     

スポットライトをあてられることがそんなにいいことなのか・・・

若い頃には、がむしゃらに追い求めます。                                            

                                                        

たとえば、ドキュメンタリー番組で、ある人を

追いかけることを「スポット」をあてるといいます。

ディレクターやプロデューサーの中には

日ごろは人知れずひたむきに生きている人に

光をあてたいという人がいる。

その志は尊いです。

                                      

しかし、一歩間違えば傲慢になる。

スポットを当てられることが余計なお世話という人も

世の中にはいるのです。

いくら金を積まれてもいやだという人も・・・。

                                                      

晦(くら)きに処(お)りて而(しか)る後(のち)に、明るきに向(むか)うの太(はなは)だ露(あらわ)るるを知る   『菜根

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Comments

あぁ・・・なんだか、勝手に沁みまする
じーっと、立ち止まってしまいましたん


弥々さん
自分も今はスポットを浴びることを欲していませんが、もしもスポットを浴びるようなことがあれば、バカ面にならないか心配です。スポット浴びず、むしろまっ暗がりにいるようなときに、いまだ、嫉妬したり、いじけたりしていますから。 

Posted by: 弥々 | March 06, 2007 at 03:59 PM

『菜根譚』 人生の、含蓄のある言葉が満載ですね。
近頃は、世の中まるごと軽薄になり、こういうことばを聴く機会は減りました。

一度ならず二度三度、時々陰の部分に身をおくことがいいのかもしれませんね。
陥り易い落とし穴 ですから。


raku-saさんが語られると説得力があります。
それだけの数々の経験を通り過ぎてこられたということが察せられます。
「近頃は、世の中まるごと軽薄になり、」
まったく同感です。古典を読んでいると、自分も含めて、現代のありとあらゆるものが軽薄に見えてしまいます。

Posted by: raku-sa | March 20, 2007 at 10:16 PM

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