何をしないか?
今後の自分の人生においては、
「何をするか」より「何をしないか」に重点を
おくべきであるかもしれない。
主張する、いいことをする、新しいことを始める・・・。
「何かをする」ことは、
意外にたやすいことではないだろうか。
ただ、それをし続けることが難しい。
そして「何かをし続ける」には、
その裏に、必ず「何かをしない」がある。
なぜならば、1日は24時間しかなく、
人生は有限であり、あれもこれもできない。
つまり「何かをする」ことは
「何かを捨てる」ことなのだ。
経済学者ケインズは、「我が若き日の信念」の中で、
我々にとってhow to do good(いかに善を為すか)よりも
how to be good(いかに善であるか)の
方が大切だといっている(安岡正篤『百朝集』より)。
また『アミエルの日記』にも、
「人間の真価を直接に表すものは、
その人の所持するものではなく、
その人の為すことでもなく、
唯その人が有る所のものである」(同じく『百朝集』より)
とある。
ぼくは「何かをする」よりも「何かをしない」方が、
よりhow to be good―その人が有る所のものに
近いポジションにあるような気がするのだ。
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