善悪あるがままを見る
ぼくは、世の中は「泥だらけの中に、蓮の花を咲かせている」のがあるがままの姿であると思う。
現代の日本では、みんな勇気が無いのか、それともやっかいな事に巻き込まれたくないのか、自分だけ平穏であればいいと思っているせいか、“泥”を意識的に見ないようにしている人が多い。
たとえ小さな悪を暴いたり裁いたり皆でつつくようなことをしても、その奥にある巨悪やおぞましいほどに醜いXを誰もが見ることさえしようとしないのではないか。
プラス思考は大切だが、それはあらゆることを受け入れる“肯定”ということであって、“泥”を決して見ないで、“蓮の花”だけを見るということだけであったなら、断じてならない。
汚いものも醜いものも悪も、美しいものもきれいなものも善も、目に入ってくるすべてのものをあるがままに見る努力をすべきだ。
すると、こんなにも“泥だらけ”だったのかと驚くこともあろう。
でも、その中にも、ポツンポツンと、この世のものとは思えない美しさで咲いている“蓮の花”があることに気づくだろう。
私たちがしなくてはならないのは“泥を見ない”ことではなくて、“泥の中に花を咲かせる”ことであり、泥の中に“蓮の花”をどんどん増やしていくことなのだ。
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Comments
これは、とっても共感♪
Posted by: 弥々 | November 30, 2007 10:36 PM
「これは、」ってことは、
他の記事には共感していないってことかな?
これも闇=泥の部分かもしれないなぁ。
よく見つめておこう。
だからこそ、少ない共感が嬉しくなるんだよね。
Posted by: モモタロウ | November 30, 2007 10:58 PM