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April 18, 2008

男の沽券

「それは男の沽券(こけん)にかかわる問題だ」

などというと、いまの女性たちは

「そんなことばかり気にして」

とある意味、その男性を見下げた、馬鹿にした

怒りをこめた対応をする人が多いでしょう。

「沽券に関わる」とは、そもそも男性が

多く使ってきた言葉でしょうが、

現在では使われているところをあまり耳にしません。

死語へと追いやられつつあります。

そもそも、男が沽券(こけん)を捨てるという

ことが、どれだけ大変なことか。

男が沽券を捨てるということは

手放しで喜んでいいことなのかどうなのか。

沽券は人間の奥底で存在の誇りにも

つながっている場合もあって、

それを引っこ抜くと「命」まで

引張ってきてしまうことがあります。

たとえそれがどんなに浅薄でちっぽけで

頼りないものであることが

事実だとしても

ある人にとっては

自他に対して

この世界で少なくとも死んではいないんだぞと

自己の存在をむすびつける

アイデンティティーであることに

変わりはないのです。

現代に多発する中高年男性の自殺の多くは

そうした女性の思いやりのなさから

生まれて来ていると考えています。

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