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June 24, 2008

光もあれば闇もある

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雑木林をみつめる。

光もあれば闇もあるから、

雑木林はおもしろい。

光だけだったら、ぼんやり見ていて、

おもしろくもなんとも

ないだろう。

                                                       

今、一般的な風潮として、

光ばかりを評価しすぎて

いないか。

明るさ、笑い、楽しい、プラス思考・・・・

                                                       

一方で、

暗さ、悲しみ、怒り、苦しみ、悲観・・・

などが、すみの方へと

押しやられている。

そして“日の当たらない場所”で

息をひそめて生息している。

すみに押し込められているがゆえに

深く根づいていくとともに

ときに、暴発することもある

                                                         

上記のような

ことをたとえば“闇”というとして、

もし、この世から、

それらの闇がなくなったら、

ドフトエフスキーも漱石も、

ゴッホも、ベートーベンも・・・・

文学・絵画・音楽・・・、

ありとあらゆる芸術が

存在しないであろう

                                                       

だからといって、

闇にある人間が光があることが

わかっているにもかかわらず、

「この世は闇ばかりだ」と光の存在を

認めようとしないのもまったく解せない。

また、

「この世には、闇も光もないのだ」

といいはる者も好きになれない。

                                                           

この世には、たしかに

闇も光もある。

社会の闇も光も

自分の中の闇も光も

そのありのままを見つめる、

だからこそ、生きていておもしろい。

ぼくはパラダイスとは、

光のみの世界ではなく、

光もあれば闇もある世界だとおもう。

                                                  

それは、決して闇の中で生きろ、

光の中で生きろ

ということではない。

闇と光の中で

もうすでに生きている

人間と自分の真実の

姿を見ることだけでいいのではないか

ということだ。

                                                   

                                                  

今の世界とそこに生きる人間が

いけないとするなら、

光もあれば闇もある

そのあるがままのほんとうの世界を

見つめていない、

それだけのような気がしてきた。

                                                        

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