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June 19, 2008

プラス発想しないのでなくて出来ない

本日の朝日新聞夕刊に

「自殺10年連続3万人超」

という見出しの記事が出ていた。

自殺の原因は、

健康問題、経済・生活問題、

家庭問題、勤務問題、男女問題・・・

という順番であった。

うつ病だけではなく

おそらく、

それ以外の健康問題にしても、

経済・生活問題にしても、

家庭問題にしても

その他にしても、

心の問題、心の健康ということは、

からんでいるであろう。

一般的にどんな悲惨だと

思われている状況にあっても、

それをいい方にとらえるか、

悪い方にとらえるかは。

その人にかかっている。

事柄自体には、

良いも悪いも、

プラスもマイナスもない。

解釈するのはその本人である。

プラスに発想し、

いい方に解釈をしていれば、

どんなに肉体的につらくても、

経済状態が厳しくても、

人間関係において摩擦があっても

自殺に至ることはないだろう。

人生のどん底にあっても、

悠々と胡坐を

かいていられる人も

世の中には大勢いる。

それは、おそらく事柄への

とらえ方にかかっている。

だからといって、

自殺をした人は、

自分にふりかかった問題を

プラスに解釈しなかった

だからその人が悪いのだという

ことにはならない。

正確にいえば、

「解釈しなかった」ではなく

「解釈できなかった」のである。

これだけ、世の中、

プラス発想の大切さが

唱えられているのだから、

自殺した人の多くに、

意識的にプラス発想しよう、

自分にふりかかった出来事に

ついて、よい方に解釈しよう

とした人がいたのではないか。

それでも、彼らは結果において

そう出来なかったといった方が

正確ではないかと思うのだ。

それが出来ないのはなぜか。

出来なくさせている何かが

あるのである。

その何かとは、その人の心、

すなわち潜在意識やさらに

それよりももっと深い部分に

あるのだろう。

その何かが、顕在意識によって

プラス発想をしようとしても

マイナス発想をさせ、

物事をいい方向に

解釈しようとしても、

悪い方向に

解釈させてしまうのである。

そして、

その人の心の奥深くより、

その何かを取除くのは

容易なことではないだろう。

このことは、一向に減らない

自殺者の数にも表れている。

まずは、この根底には、

こうした心の不健康といえる

問題があるのではないか

といった面からも、

議論していくことが必要だと思う。

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