スーツを着た兵隊
戦後、日本人は、
ビジネス(経済活動)という
戦争をしてきた。
軍服をビジネススーツに
着替えただけだった。
平和国家日本というが、
戦後、日本人は、
八紘一宇を経済によって
成し遂げようとした。
大砲や軍艦、戦闘機を使わない
戦争をしてきただけなのだ。
表向きは
富国強兵の、
強兵を取っ払ってきたが、
富国強兵を目指していたときと
同じような手段で、
富国を目指してきた。
そして戦前も戦後も、
国家の究極の目的はまったく同じで、
日本が生き延びることであり、
日本が他国より裕福になることであり、
日本が他国に優越することである。
“国民の幸せ”や
“人類の平和・福祉”が
目的でないことは明らかである。
そして、
戦前・戦時中の“教育”の
最大の目的といえば、
強い兵隊をつくることであっただろう。
戦後の教育の最大の目的は、
強い“ビジネス兵隊”をつくることだ。
だから、
経済国家日本から、
軍事国家日本に戻ることは
いつでもたやすいことだ。
だって、
スーツを軍服に
着替えるだけでいいのだから。
見た目が違うだけで、
中身はもうずっと、
同じことを
しているのだから。
(※わかりやすくするため、
単純な構図にしました。
悪しからず。)
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Comments
みんながこんなに疲れきっているのに
向上、進歩、発展・・・
いまだにそれを目指してるのが私には全く理解できないです。
増えたものは減る、上がったものは下がる、それが当然でしょ?
Posted by: mayu | August 19, 2008 08:55 AM
「増えたものは減る、上がったものは下がる、それが当然でしょ?」
なんとなくmayuさんらしい、考えです。東洋思想的というか・・・
みんな、そういう考えになれば、追い詰められることもないのにね。
「みんながこんなに疲れきっているのに
向上、進歩、発展・・・」
おそらく、というか実際に、
そのままで、ずっとおいしい汁を吸っている人がいるんですよ。
権力とか財力、地位など捨てたくないものね。
みんな、ぼろぼろになっているのに、
向上、・・・、・・・、と引きずり回している。
そんなぼく自身も、彼らのおもうつぼで、
いまだに、向上、進歩、発展・・・という言葉に
どこかで反応してしまう。
1回、向上、進歩、発展・・・を自分の中から
手放してみるのもいいかなと思いました。
なんにしろ、昔から、まっさきに犠牲になるのは
“前線”にいる人たちです。
Posted by: 百太郎 | August 19, 2008 07:59 PM