成功、成功、成功・・・狭すぎる!
成功、成功、・・・
巷にあふれている。
広辞苑で調べてみる。
①目的を達成すること。事業などをなしとげること。
②転じて、地位や富を得ること。「―者」
よし、○○文学全集をここ2年間で
読み終わろう、という目的を達成したとして、
誰も彼のことを成功者とはいわない。
世間でもてはやされている成功とは、
①にある「目的を達成すること」ではなくて、
②の地位や富を得ることであろう。
とくに、①にある「事業」も入るが、
実業家的、経営者的な成功をした人こそが
成功者であるようだ
「立身出世」を目指した明治時代は、
「末は博士か大臣か」だったのだから、
時代と共に、成功のイメージはかわっている。
成功?と聞いて、
20代のころ、何十万もする
成功哲学の教材を買わされてしまった
反省もふくめて、
「バカらしい!」という
想いが先行してしまう。
それは、感情だけではない
理屈もついている。
それは、「成功者」や「成功」という
言葉の概念がごく限られた範囲の
ものであるのに、
みんながみんなそれを目指している
バカさ加減にある
反対にそれを目指さない、
または成功していない人間は
価値のない者であるというように
とらえられていることを
人々の多くが甘んじて受けている
ことにある。
もちろん、
成功することが向いている人は、
経営でも事業でも、商売でも
金銭的にかえってくるものを
やればよい。
ただ、それは、人間が人生で
行うべき、
数万あるか、数億あるかは
知らないが、
無限にある事の、
ほんの一部にしかすぎないの
である。
それなのに、ほとんどの日本人が、
そのほんの一部を得ようと
躍起になっている。
成功、成功、と煽り立てている
マスコミにだまされている。
古人のゆたかさを見よ。
勿論、金銭的物質的な
豊かさではなく、
心の豊かさである。
それこそが、今、
日本人にもっとも必要な
ことではないか。
金も物も必要だが、
最低限あればいい。
心の豊かさは、
無限にある。
そして、そこには
みんなに通用する
あなただけの世界がある。
あなたは、
そのままでいい。
The comments to this entry are closed.
Comments