あやまちてはすなわちあらたむるにはばかることなかれ
あやまちては
すなわち
あらたむるに
はばかることなかれ
ここのところ、
気づいたことがある。
『論語』はなにゆえ
腹の底の底まで
すとんと
おちるのか・・・
過則勿憚改
では決してない。
過ちては則ち
改むるに憚かること勿れ
だったのだ。
つまり訓読。
日本人は
訓読によって、
『論語』を
まったきまでに
日本語にしてしまった。
さすが
『古事記』よりも
古い、日本人が
初めて手にした書物だけある。
このことは
すべてをひらがなに
すればよくわかる。
あやまちては
すなわち
あらたむるに
はばかることなかれ
漢字と漢字のあいだを
ひらがなでつないでいるのではない。
かなのなかに、
漢字をとけこませて、
かなにしてしまったのだ。
『論語』の読み方は
中国人と日本人では
ことなるというのも、
うなづける。
それでいいのだ。
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