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October 23, 2008

すべて世は事もなし。

春の朝


                                      

     ロバアト・ブラウニング作

     上田敏訳


                                       

時は春、

日は朝(あした)、

朝(あした)は七時、

片岡(かたおか)に露みちて、

揚雲雀(あげひばり)なのりいで、

蝸牛(かたつむり)枝に這ひ、

神、そらに知ろしめす。

すべて世は事も無し。



以下、『広辞苑』より

片岡(かたおか)

 一方が切り立っている岡。

 また、孤立した岡。



以下、『言海』より

知食す(しろしめす)

 知(しろ)す、を更に敬ひていふ語。

知す(しろす)

 知る、の敬語。知(しら)す。




〔感想〕

                                    

 「すべて世は事もなし」。

 これは、禅語の「日々是好日」に通ずる

のではないでしょうか。

                                    

 「すべて世は事もなし」、

 そんな「あした(朝)」は、

どんな人の「あした(明日)」にも

かならず来ます。

                                    

ただ、「事もなし」を感ずるか感じないか

の違いだけです。

                                   

明日の朝も、

スズメのさえずりは聞こえるでしょう。

陽光がカーテンの隙間からもれるでしょう。

雨が地上の万物を潤してくれるでしょう。

                                   

                           (了)

                                       

                                      

                                       

                                          

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