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November 26, 2008

みなさん“有用の用”がお好き?

一見、役に立つものばかりを

ちやほやして、

ひと目見ただけでは

役に立つことがわからないものを

排除する。

それが、資本主義をかかげた

現代社会の行き着いた

先でしょう。



そのあさはかさは昔からあって、

荘子も

「人はみな有用の用を知って、

無用の用を知ることはない」

とはき捨てています。

以下は荘子の「無用の用」を表す

物語を省略して、

自己流にアレンジしたものです。





恵施という者が、

荘子のところにやってきた。



「うちには、ゴンズイという

役立たずの木がある。

見上げるばかりにデカイ木だが、

コブだらけで、枝が曲がり、

まったく役に立たない。

だから、大工は見向きもしない」



すると、荘子はこう応えた。



「ゴンズイの木が役に立たぬと言うが、

それを広い野原に植えたらどうだ。

木の下でゆっくり休んだり、

本を読んだりできるではないか。

暑い日は木陰になるし、

雨の日は雨宿りができる。

鳥たちもつどい、

動物たちも休めるだろう。

結局、世の中のことは、

無用のものが

いつかはかえって有用に

変わるのさ。

ところで、おまえ

ゴンズイがそこまで

大きくなれたわけ(理由)

がわかるか」



恵施はこたえられない、

「いや、わからん・・・」



すると荘子は



「おまえたちには

その木が

役立たずにしか

見えなかったからだよ。

だから、大工にも

切られず大きくなれたのだ。

とかく人間は

なんにでも

役に立つ、立たないを

勝手に決めつけるが、

ほんとうに、役に立つか、

立たないかなんて、

人間社会の物差しだけで

みていたのでは

決してわからんのだ」





参考文献

 諸橋轍次著『荘子物語』

 および

 『マンガ老荘の思想』



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