製薬企業と医師が結託して血圧の基準を上げた?
やはりそういうことであったか、
という内容の文を発見。
PHPの雑誌『ほんとうの時代』2009年1月号に
大櫛陽一氏(東海大学医学部基礎医学系教授)が
特集「こうすれば『血圧』は下がる」に、
現在の投薬基準では、多くの医療機関で
最高血圧が140mHg以上か、
最低血圧が90mHgとされているけれど、
55歳以上では、
最高血圧は165mHg、最低血圧100mHgまで
正常範囲であるとした上で、
読売新聞2008年3月30日朝刊の
記事を引用して、
以下のように書いている。
実は、血圧の基準は下げられてきたのです。
1987年の厚生省の基準では、薬を必要とする
人は最高血圧が180mHg以上とされていましたが、
日本高血圧学会は次々と下げて、
2004年に140mHgとしたのです。
七十歳以上かつ降圧剤を飲んでいない人で、
最高血圧が180mHg以上の人は0.3%ですが、
140mHg以上の人は32%います。
降圧剤の対象者が百倍になったのです。
つまり、降圧剤の売り上げを百倍にする
仕組みが作られたのです。
この仕組みを作った医師たちには、
製薬企業から三年間で5億円以上の
寄付金が送られていました。
(※傍線は私がつけました)
製薬会社と医師の結託については、
血圧のことではないが、
実際、よく聞く話であり、
この件についても事実であろうと思う。
自分たちの利益のために適当に
つけた基準に振り回され、
飲まなくていい降圧剤を飲んで
命を削ってきた人はどれくらいいるだろう。
このようなことが当り前に
行われている社会は、一度、
リセットされた方がいいのかもしれない。
ただし、今まで犠牲になってきた人々が
さらに犠牲になることには
堪えられないが・・・。
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