睡眠時間八時間。とくに高血圧の人は・・・
免疫学者の西原克成博士は、大人の場合、
1日8時間は眠る必要があるといわれている。
※引用1(引用に関しては、この記事の下方を見てください)
それに関連して、ココログニュースで
「睡眠時間が7.5時間を切ると、
脳卒中や心臓発作などの心血管疾患のリスクが、
33%高まる」という記事を読んだ。
※引用2
8時間と7.5時間、数字はかなり近い。
やはり、人間は8時間は寝るようにできているのだろうか。
ここのところ、高めの血圧をコントロールすべく、
毎日、血圧を測っている。
やはり、就寝の時刻が遅い方が、
血圧が下がりにくいようだ。
血圧を下げるためにランニングなどをしていても、
夜更かしをしてしまうと下がらなくなってしまう傾向がある。
そのせいだろうか、ココログニュースの
「心臓病予防に十分な睡眠」という
タイトルにピンときた。
記事を読んでみると、
この実験の被験者はなんと、
“高血圧と診断された人”である。
西原博士は、先述の著作の
「なぜエコノミークラス症候群が起きるか」の項目で、
エコノミークラスの座席に
八時間も九時間も座っていては、
ポンプである心臓が休まらない(※引用3)。
また、「体が重力に抗している間は、
たとえ脳の新皮質のニューロンが眠っていても、
脳内の血圧が下がらなければ
新陳代謝がうまく行われません」と書かれている。
つまり、たとえ座っている状態でも
体を起こしているので、心臓は休まらず、
血圧は上っている状態であり、
反対に寝ている間は、血圧は下がっているのだ。
だから、高血圧の人は程度にもよるのだろうが、
長く寝れば寝るほど血圧が下がっている
状態が長くなり、体にかける負担は少ないはずだ。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」、
寝すぎは、よくないが、ちょうどいい睡眠時間
というものがあるはずだ。
人によってちょうどいい睡眠時間は違うという
意見もある。
睡眠時間8時間、これは、
とくに高血圧の人は頭に入れておいた方が
よさそうだ。
できるかできないかは別として。
※引用1
「ヒトは立位や座位で生活するので、四足の動物に比べて重力に抗した生活をしているため、子どもで一日に一〇~一二時間、大人でも八~九時間の、骨休めのための睡眠が必要です。これなくしては、約六〇兆個の細胞でできているヒトの成体の十分な新陳代謝(りモデリング=一晩で約一兆個の細胞、筋肉にして約一キログラムのつくり換わり)は正常に行われません。」(西原克成著『免疫力を高める生活 健康の鍵はミトコンドリアが握っている』より)
※引用2
『世界を廻る瓦版』によると、「自治医科大学が、高血圧と診断された1255人について、心血管疾患の発症頻度を平均50か月間観察」した結果、「99例の心血管疾患が発生」。「うち1日あたりの睡眠時間が7.5時間未満の被験者の発症頻度は年2.4%」で「7.5時間以上の睡眠をとった被験者では同1.8%」だったとのこと。(ココログニュース『心臓病予防に十分な睡眠』より)
※引用3
「しかし、エコノミークラスの座席に八時間も九時間も座っていては、どんなにぐっすり眠っても疲れがとれません。座位では、足の先と頭の位置の高低差が一〇〇センチほどあるため、ポンプである心臓が休まらないのです。これは、空中の飛行機のなかでも地上の車でも同じことです」
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