からだの健康のために文学を読む
好きで中国古典などの修養書を読んでいるが、自分には、その読書のみでは補いきれないドロドロとしたものが、潜在意識の奥の奥に押し込められているようである。
修養書を繰り返し、長年月かけて読むことによって、醜は醜のまま味わいが出てくるというが、読書だけにかぎってみればやはり手っ取り早い一つの手段は、文学(西洋文学など)や良質な評論を読むことではないか。
自分の中の醜いもの、弱いもの、・・・などの否定的な部分は、それをしっかり見つめることによってはじめて克服につながるものだ。
それはまるでコンピューターでセキュリティーソフトを使用してウイルスのスキャンしたときのようである。設定しておけばウイルスを発見すると自動的に消去してくれる。
それにはまずウイルスを発見しなければならない。それと同様に、心の中のもつれにもつれた糸の中のどこが糸口であるのかを見つけなければならず、そのために文学(小説や戯曲、その他)や評論が役立つのだ。
心が身体に大きな影響を与えているのは多くの人が周知の事実。だから、身体を健康にするためにも、できるだけ心の暗部を照らし、隅っこにあるガンを正確に見つけてくれる名医の様な深くて頼りになる文学・評論を読みたいものである。
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