木田元書店に立ち寄りました
池袋のジュンク堂書店、木田元店長の木田元書店をのぞいた。哲学者、木田元氏の今まで読んできた本ばかりを集めて売られている。
たまたま最初に目にしたせいでもあるのだが、私が作家の師と仰ぐ小島直記先生の『まかり通る』があったのは嬉しかった。最近、読んで感銘を受けた『出生の秘密』や『漱石~母に愛されなかった子』の著者、三浦雅士氏の著作がいくつも並んでいたのも「そうだろうなあ」とあまり論拠のない納得をした。
大江健三郎書店をみた時もそうだったが、驚くのはその読書量である。哲学書はもちろん、文学、日本の古典文学あらゆるジャンルが揃っている。最初は、木田元氏は日本文学や日本の和歌や俳句から入ったそうだ(そのへんの消息は木田元著『なにもかも小林秀雄に教わった』にある)。
哲学者も文学者も小説家・・・も大家と呼ばれるまでになった人は、哲学も文学・・・それ相当の量を読破した上で、自分の資質に合わせて方向を選ぶのではないだろうか。
いや小説家や哲学者ばかりではない。科学者もそうなのかもしれない。湯川秀樹博士も専門にとらわれない相当に幅広い学識をもたれていたようである。
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