忌野清志郎さんの「棺を蔽いて事定まる」
9日に忌野清志郎さんの「葬儀式」があったそうだが、亡くなられてはじめて人柄の一面をテレビで知った。
葬儀の場であれほど友人に号泣される人間はどれくらいいるだろう。よほど人を包み込むような温かい人柄であったのだ。反骨精神はまだ想像つくにしても思いもよらないことであった。歌さえも意識して初めから終わりまで聞いたことはなかった。
おそらく自分は、彼のド派手な衣装や独特の歌声にとらわれていたのだ。
「棺(かん)を蔽(おお)いて事定まる」とは、亡くなってようやく肩書きや見た目など余計なものがすべて取っ払われるということだろうか。
棺桶におおわれてようやく、その人のあるがまま裸の姿が見え始めてくるというのはとても残念なことである。もっと人間を学びたい。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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