「相手に望まない人」になりたいなぁ
ふと思いついたのですが、ほんとうに愛が深い人は相手の人に対して「こうあってほしい」と望まずに、その人の全部を受け入れることができる人なのではないでしょうか。良寛のような深い愛情をもち徳の高い人は、「相手がこうあってほしい」と望まなくても、自然に相手が変化し、その人を幸せにすることができたといいます。なかなか凡人にはできることではありません。
あらゆる人が身近な人に対して「こうあってほしい」と望まないようになれば、どれだけ世の中に“ゆとり”が出てくるか・・・。
上司が部下に対して「もっと仕事の成果をあげてほしい」と望まない。部下は上司に対して「○○のような理想的な上司であったらなあ」と望まない。親は子に対して「もっと勉強をやってほしい」と望まない。子は親に対して「もっと欲しいものを買ってくれたらなあ」と望まない。妻は自分の夫に対して「もっと家事や育児をやってくれればなあ」と望まない。夫は妻に対して「もっと子どものことばかりでなく自分のことにも配慮してほしい」と望まない・・・。
こう具体的に想像してみると「相手に望まない」というのはとても大変です。
「相手に望まない」ためのコツは、まず「自分に望まない」ことなのかもしれませんね。自分を受け入れられなければ他人を受け入れることはできないというのは真理でしょうから。
自分に対して高い要求をつきつけて「望む」なんて生き方をやめて、ただただ「相手の望むこと、相手の喜ぶこと」をしてあげる・・・、そんな生き方ができればなあと今は、思っています。
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