頭山満 独りでいても・・・(4)
『言志録』にもこうある。
士は当に己に在る者を恃むべし。
動天驚地極大の事業も、
亦すべて一己より締造す。
〔訳文〕
およそ、大丈夫たるものは、自分自身にある者を
たのむべきで、
他人の智慧や財力、権力などをたのみにしてはなにが
できようか。
天を動かし、地を驚かすような大事業も、
すべて、己一個より造り出されるものである。
(川上正光全訳注『言志録』より)
士は独立自信を貴ぶ。
熱に依り炎に附くの念起すべからず。
〔訳文〕
丈夫たるものは、他に頼らず、一人立って、
自信をもって行動することを貴ぶ。
権力ある者にこびたり、
富貴の者に付き従うような考えを起こしてはいけない。
(川上正光全訳注『言志録』より)
“一人”=“独り”がいかに尊いことか・・・。
すべては一人から始まるのだ。
一人が淋しくて群れをなして、
そこから外れたくなくて悪い事をする。
なんて、情けないのだろう。
いのちのちから
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